Technicが何であるかは,このサイトに来られるような方にわざわざ説明するまでもないんでしょう.それでも何の説明もないのはやはり変?だと思っていたので,簡単な紹介ですが自分の思うところ(一部想像)も併せて書いてみました.
1999/08/20記
...と,当初は軽い気持ちで書き始めたのですが,いろいろ書きたいテーマが多くて結局まだ完結していません.今年の後期モデルを入手したらまた続きを書こうと思いますので,楽しみ?にしていてください.なお,このページ内の各モデルへのリンクは(TechnicManiac内にレビューがあるか否かに関わらず)全てLUGNETの該当ページ(リンク先がないこともあります)へ張っています.
1999/09/12記
サスペンション部品の導入時期を勘違いしていたので訂正しました.
1999/09/12追記
Technicフィギュアと小型車用ステアリング部品,バイクモデル用バイクネック部品の導入時期について書き足しました.
1999/09/19追記
・LEGO Technicの始まり
LEGO社が従来のBrick(つまりブロック)主体のSystemから,プレートや軸,ギアといった部品を使って,動く(動かせる)ものの内部を意識したより高い年齢層向けのExpert Builderシリーズを発売し始めたのは1977年からです.ただ,Expert BuilderはSystemではないもののDuploの様な独立したシリーズというわけでもなく,Systemの一部発展したものという扱いでした.実際,Expert Builderの各モデルにはSystemでもよく使われているタイプの部品,例えば2 x 2Brickといったものや穴の空いていないビーム(要するに長いBrick),広いプレートが使われていることが多いです.850 Gabelstaplerや8858 Auto Engines,8860 Auto Chassisといった,典型的なモデルを見てもその傾向がわかります.つまり,Expert Builderシリーズは基本的にはソリッドモデル指向であり,可動部や枠としてのギアや軸が必要だったのだと言えるでしょう.
そして,このようなSystemの色が濃いExpert Builderを受け,それまでのソリッドモデル指向から,モデル全体の外形を軸,プレートとビームいった骨組みで組み上げてしまうフレームモデルを指向し,また,動くことにも様々な工夫とリアルさをかなり意識して,子供向きというよりも大人をも惹きつける「動かせるモデル」としてより完成度を上げたものが1984年の後半から,Technicシリーズとして完全に分化しました.具体的には初めて空気駆動のシステムPnumatic Systemを採用した8843 Fork Lift Truckと8851 Excavatorの発売からになります(LUGNETによると実際には8090 Technic Universal Setが1982年に発売されているのですが,これはテスト的に売り出されたものとして見ることができるでしょう).これら2種のシリーズの違いは初期の頃はごくわずかですが,#8090と#8860のAuto Chassisモデルを見比べてみるとかなりわかるのではないかと思います.また,現実にはExpert BuilderからTechnicに引き継いで発売されていたモデルもあります(8860 Auto Chassisなど).
・Technicメカの変遷
さて,発売以降Technicには様々なメカ的な仕掛けが追加されていきましたが,実はかなり長い間Pnumatic Systemとモーターのみでした.初めて大きな変化があったのは,モーターのコントロールをステップ単位で記憶できるControl Centerを用いた8094 Technic Control Centerの発売(1990年)でしたが,どうも一般受けするものでは無かった(コンセプトが斬新すぎた?)らしく,それほどの評価はされなかったようです.この間,表面的に駆動系の変化はなかったのですが,部品の方は幾つか様変わりしています.例えば,モーターは#8094と,同時期に発売された8064 Motorized Universal Building Setにおいて,それまでの円筒形の4.5Vモーターから角形の9Vモーターへ変更されていますし,ピストンとシリンダはそれまではシリンダをビームやプレートで組んだものに,2 x 2のピストンブロックを入れていた構造(8865 Test Carを見るとわかります)から,専用のシリンダと丸いピストンブロックを使うようになりました(1990年の8850 Rally Support Truck).この辺りからTechnicも若干ながら極端なフレームモデル指向から徐々に軌道修正されてきたような気がします.
以降,歯車の回転を細いプラスチックケーブルに繋ぐことで引っ張る力(と弱いながらも押す力)に変換して,しかも,自由にその力を伝達できるようにしたFlex Systemは1992年に8072 Universal Building Set with Flex Systemへ導入されたのをきっかけに,車,ヘリコプターモデルの主要な機構として長く使われています.また,現在では車,バイクモデルに欠かすことのできないサスペンションは意外と歴史が古く,Expert Builder時代の1981年の8845 Dune Buggyと8860 Auto Chassisから導入されています.
Pnumaticにおいても,初期のプラスチックシャフトのシリンダでは,1つの口への空気圧を調節することでシリンダの上下を行っていました(要するに空気を送ると上がって,吸い込むと下がる)が,1989年の8044 Universal Pneumatic Setから採用された新型シリンダ(ステンレスシャフトです)では,2つの口の一方に空気を送るとシリンダが上がり,もう一方に送ると下がる様になり,より強い力が出せるように改善されました.さらに,1992年の8868 Airtech Claw Rigでのみ,モーターで小さなポンプを動かし続けて常にシリンダを動かすことを可能にしたコンプレッサーが,1997年の8250 Search Sub(8299 Search Sub w/CDROM)からは空気圧をためておくためのエアタンクが採用されています.
そのほかの特徴あるものとしては,LEDと回転シャッターを用いて8つのファイバーを光らせることのできるFiber Opticユニットが1996年の8480 Space Shuttleと1997年の8456 Fiber Optic Multi Setで採用されています.また,バーコードで書かれた命令を読みとって様々なプログラミング(といってもタッチセンサーとモーター1つずつです)が行えるBarcode Reader Unitを用いた1997年の8479 Barcode Multi Setからはモーターもトルク可変型の新型に変更されました.このモーターはMindStormsでもお馴染みですね.あと,小型の車モデルで頻繁に使われるようになった専用小型ステアリング部品は1988年の8832 Roadsterから,バイクモデルでは中型以上のモデルで使われているバイクネック部品が1992年の8838 Shock Cycleから導入されています.
・歴代のフラッグシップモデル達
Technicに限らずLEGO全てにおいてですが「大箱」と呼ばれる大きな箱(そのままですね)のセットがあります.特にTechnic(含Expert Builder)では2,3年に1度ぐらい,部品数にして600から1000を越える,その時期のテクノロジー総決算とでもいうべきモデルが発売されています.これらがいわゆるフラッグシップモデルと呼ばれるものです.では,FishBoneが思うところのフラッグシップモデルを以下に挙げてみましょう.個別の解説については,この項全体を別にまとめる際にでも...
1981年から1988年までかなりの間がありますが,この時期はUniversal Building Setが非常に充実している時期でもあり,単体モデルよりはそちらに力が入っていたと見るべきです.
それにしても,車,特にカーシャーシと呼ばれるモデルが多いのには驚かされます.
#8448の(仮の)名前がAuto Chassis Vであるのは,これが#853から(#8860,
#8865,#8880と)数えて5代目に当たるからですが,それぐらい「車」は人気があるモデルということなのでしょう.Technic全体でも車,特にレースカーモデルはかなりの割合を占めることからもそれは明らかです.逆に上記のモデルの中で車をベースにしたもの以外のモデルは,マルチセット(3つ以上の組み替えがマニュアルに記載されているモデル)
を除けば1996年の#8480しかありません.それだけSpace Shuttleは特異なモデルだったということができます.さらに,1994年にはモーターやPneumaticを全く用いずに4輪駆動とシフト切換を実現したSuper Car,1995年にはPneumaticを駆使した伝統的クレーン車Pneumatic Crane Truckと再びControl Centerを採用しモーターとFlex Systemを駆使したTechnic Control Center IIと1994〜1996年の3年間はまさにTechnicの最盛期であったと言えます.実際にこの時期にはこれら以外にも8062 Universal Set with Storage Case,8280 Fire Engine,8858 Rebel Wrecker,8244 Convert-ables,8286 3 In 1 Car,8422 Circuit Shock Racerといった多数の興味深いモデルが発売されています.
また,ここにはリストしていませんが1998年にはMindStormsシリーズが始まったことから,#8485や#8479のようなプログラマブルなシステムを採用した大箱はCyberMasterを除いてそちらに移行していくものと思われます.その分,これからの大箱,フラッグシップモデルには新たなメカ的試みが数多くなされていくことでしょう.
・Universal Setの面白さ
Technic独特のユニークなセットであるUniversal Building Setや〜Multi Setに関する話をまとめる予定です.しばらくお待ちを...
・様々なサブシリーズ
Tech Play,Tech Buildから,Arctic Action,Throw Botsまで...
・CyberSlamからCyberMasterへ
CyberMasterの新作8450 CyberMaster Missionを入手してから書きます.もう少しお待ちください.
・Technicの今後
1999年後期モデル(2000年モデル?)を入手してから書きます.もう少しお待ちください.
1999/09/12記
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