3804 Robotics Invention System 2.0 日本語版
概説〜ソフトウエア編

 MindStormsシリーズ2000年の新作の取りをとるのは(米国では2001年の新作になるんですが),RIS(9719 Robotics Invention System)シリーズのメジャーバージョンアップ版2.0です.実際には,間にバージョン1.5(9747 Robotics Invention System 1.5)があり,日本で販売されていたものの多くは日本語の簡易マニュアル付き英語版1.5だったので,マニュアル,パーツ構成等で変化が少ないように思われがちですが,1.0から較べるととにかく「わかりやすさ」に重点が置かれたバージョンアップだと言うことができます.
 パーツ群にはわずかな違いしかありませんが,実はこれらのパーツを駆使することでロボットの構成をモジュール化することが簡単にできるようになっていますし,マニュアルを見れば解るようにRCXにモーターを取り付けた基本的なボディに,センサーモジュールや足,車輪,キャタピラなどを簡単に取り付け,取り替えて様々なバリエーションを楽しむことができる様になっています.  ソフトウエアにも同様な配慮が随所に見られます.RIS1.0でのチャレンジと同様なものがRIS2.0にもありますが,画面が派手になったのはともかくとしても,かなり丁寧な解説がなされていてその上作成手順に関しては全てマニュアルに記載されているので,初歩のチャレンジに関しては全く迷うことなく終えることができるようになっています.これは1.0において全てのチャレンジが概略のみで放っておかれたのとは大きな違いで,ある意味この点が「教育的」であったのとは180度の方向転換だと言えるでしょう.
  全体的に,パーツ構成はオーソドックスな感じがしますが,最新のPCハードウエア構成に合わせたUSB IR-Towerや,多くのユーザがダブって持っているだろうDDK(9748 Droid Development Kit)に含まれるMicroScoutをIR-Towerから利用するためのVLL(Visual Light Link)通信チューブなどもあります(ただし,付属ソフトウエアからはまだコントロールできません).しかし,最も大きな違いはやはり,付属CD-ROMのソフトウエアでしょう.初級レベルではほとんど手取り足取り状態ですし,最上級のプロチャレンジでも,作り方,プログラム共にかなりのヒントが与えられています.また,プログラミング環境はかなりの改良?が加えられています.これはVision Command(9731 Vision Command)から導入されたシステムで,マクロ化されたコマンドを使えるようにして,細かな制御をしなくてもすむようにする初心者向けの拡張と,正反対に,センサーウオッチャーの優先順位を制御したりといった熟練者向けの拡張を中心に,様々な点で使い勝手を上げることに重点を置いているようです.
 日本語版ということで,マニュアルと共に,ソフトウエア内の文章,音声共にちゃんと日本語化されていますが,ちょっと直訳気味な文章が多いのが気になりました.また,プログラミング環境では,不必要な日本語化もされているようです.とはいっても,充分水準以上のものですから,小学生高学年以上であれば放っておいても自分である程度のチャレンジまではこなせるでしょう.また,インターネットとの連携もかなり念頭に置かれているようです.個人的にはちょっと丁寧すぎる気もしなくはないんですが,まあ普及のためならしょうがないところなのでしょう.

 このレビューでは豊富な付属ソフトウエアの内容のうち,ツアームービーやセットアップなどを取り上げます.実際にCD-ROMを見ている雰囲気を少しでも出せればいいのですが...
2001/01/01記

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付属CD-ROMからソフトウエアをインストールした後,起動すると,まずはこのメニュー画面になります.Webサイトを表示するボタンもありますが,現時点ではほとんどできていないようです.
実行ボタンを押すと,...いつものブロックが集まってLEGOのロゴになるアニメーションを表示した後...
パッと右から左にロゴが流れて...
MINDSTROMSの新ロゴが登場します.実際にはこのロゴパターンはVision Commandから使われています.RCXの新ファームウエアもVCからですし,事実上の新世代はVCからということでしょうか.
例のごとく初めは名前の登録が必要です.このパネルもそうですが,全体的に宇宙を意識した?妙なグラデーションパターンが随所に使われていますが,ちょっと目障りです.
さて,新規登録がすむと,そのままツアームービーが流れます.基本的にRIS 1.0, 1.5のものとコンセプトは変わらないのですが,以前のものが製品説明ぽいところが多かったのに較べて,こちらは具体的なロボットを多く見せているようです.
 これは,Vision Commandのものですが,別にRISだけにこだわっているわけでもないようです.
プロチャレンジロボの一つ,アートボット(Artbot)です.ぐるぐる回って幾何学模様を描きます.
同じくプロチャレンジロボの一つ,ロボットアーム(Robot Arm)です.床の上にあるものを掴んで,持ち上げます.
このロボットは,チャレンジとは関係ありません.おしりに付いたRCXを左右に振りながら金網を登ります.面白いです.
やっと到着,ここがメインメニューです.カーソルを左のボタンの上に持っていくと,各種パーツが回ります.
グレイのボタンは,トレーニングミッションをクリアするまではクリックするとこのようなダイアログを出します.1.5以前では,これをパスするのは裏技でした.
設定画面です.ここで,ハードウエア設定を選ぶと,ムービーを使ってRCXのセットアップを行えます.タワーの種類を変更することや,赤外線パワーの調整,ビーコンを使ってRCXと通信できる範囲を探したりすることもできます.
詳細設定画面では,RCXのタイムアウト時間や時計,プログラムスロットのロック,回転,温度センサーを使うか否かを設定します.
ミッションを選ぶと,トレーニング,チャレンジ,プロチャレンジの3つに進めますが,トレーニングが終わるまではあと2つは選べません.
トレーニングミッションは,図のようにステップバイステップでRCXプログラミングの基本までを勉強します.
ムービーの中身も微妙に変わってます.ちゃんとUSBタワーになってますね.
トレーニングではローバーを使います.組み立て方はマニュアルに載っています.
プログラムを動かしたときの様子もムービーで見られます.

チャレンジに関してはこちらへ.
ライブラリには,見たとおりサンプルプログラムとマニュアルがありますが...
マニュアルはいわゆるWIndowsのヘルプファイルですので,プログラミングの途中でも参照できます.
以前なら紙のマニュアルにしかなかったような「ヒント」関係もちゃんと載っています.


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